ハーブのある暮らし<沖縄編> – 月桃の手づくりハーブティ –
子育てや介護、仕事に追われている女性にとって、自分のためにゆっくりとお茶を入れて座って飲むことなんていうことは、とっても贅沢なこと。
そうできた時は、やっぱり幸せを感じられるから、私もよく、試みています。
とはいえ、電気ポットでお湯を沸かしたはいいが、お茶を入れるところまでには至らなかったり、
朝、お茶を入れるところまでできても、気がついたら夜にそのまま冷めて残っていたり。
忙しくて気持ちが落ち着く暇がない時こそ、温かいお茶を一杯淹れる時間、本当は必要だなって思うので、あきらめません。
島に生えている植物の多くは薬草
島に暮らすようになって初めて知った月桃。
島に生えている植物のほとんどは薬草だと言われますが、普段一番お世話になっているのもこの月桃です。
月桃は殺菌効果と美容効果があり、お茶や化粧水として有名な他、葉はお餅を蒸す時の笹の葉代わりに。
茎は乾かして民具作りの材料に。
根っこや茎、葉を煮込むと橙やピンクの色に染まる染液が取れます。
殺菌効果を生かして、お刺身や保存食の仕切りなどにも使われます。
月桃茶は電子レンジを使うと10分でできてしまうので、私は時々作ってストックをしています。
月桃茶の作り方
①月桃の葉を取ってきて、よく洗います。
②真ん中の筋をとるように、縦半分に切ります。
③細かく切っていきます。
④キッチンペーパーをしいたお皿に広げて電子レンジで4分程度乾燥させる。
(天日干し、フライパンで炒る、などでも良いのですが、レンジが一番色と香りが残ります。)
⑤焦げないように気をつけながら、パラパラになるまで水分を飛ばします。
⑥手で揉んで細かくすします。(ミルなどを使っても良いと思います。)
⑦月桃の場合は、沸騰させたお湯に入れた後、煮立たせてから蓋をして蒸らして、色と香りを出します。
⑧温かいままでも身体がホッとしますし、冷めても美味しくいただけます。
月桃の花も実も
月桃の花はとても色が華やかで素敵です。
酢漬けにしたり、てんぷらにしたり、軽く茹でてサラダに入れても食べられます。
花を摘んで洗ってから冷凍したり、ドライにしておくと長く楽しめます。
月桃の葉と同様に、電子レンジやフライパンでお茶にできます。
月桃の葉のお茶に花を混ぜておくと、色合いがぐっと華やかになって、お茶をいただく時の気分も上がります。
月桃の実は夏の終わり頃から採れます。
弾けて割れる前に採っておいて、よく洗って乾かしておくといつの間にか弾けて中が見えてきます。
中の種は昔から、胃を強くする薬として使われていたそうで、葉や花に似ていて、さらにスパイシーな香りがします。
月桃茶の効能
月桃茶は沖縄ではハーブティの定番。
抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれていて、ミネラル補給にもなる、
実のところはわかりませんが、美白効果もあるという、シミに悩む私にはぴったりのお茶です。
そして、カフェインが苦手な私には嬉しい、ノンカフェイン。
夕方以降に飲んでも、睡眠を妨げません。
まとめ
ハーブのある暮らしは憧れでした。
都会に住んでいる時は、マルシェで買ったり、小さなプランターで育てたりしていましたが、島暮らしのメリットは身の回りにハーブが自生しているということ。
ハーブを使って作業をしているだけで、香りに癒され、疲労感が和らぎます。
たくさん作った時には、大好きな家族やお友達におすそ分けもしました。
何もない島だけど、島で採ったハーブで、手作りのハーブティをプレゼント。
幸せが届きますように。