島で働く – テレワーク
私は咋夏から職種が変わり、現在は東京ではオフィスワーク、竹富島ではリモートワーク…と行き来をしながら過ごしています。
コロナ禍で急速に変化したのが、テレワーク環境の充実度です。
オンラインでチャット、会議、プロジェクト管理を行うことができるツールが充実してきており、東京にいても、島にいても、おそらく海外にいても、必要なコミュニケーションが取れる環境と、それを当然のこととしてお互いに受け入れることができる雰囲気になってきたのではないでしょうか。
島の状況としては、この2年の間にADSLから光通信に切り替わり、他地域とのネット環境の差がだいぶ縮まりました。
Zoomを使ったビデオ会議も、小中学校の朝の会で使われるようになったことをきっかけに、大人も使い方を知るようになりました。
GIGAスクール構想の恩恵で、子どもたちは一人一台の端末を使いこなすようになり、コロナ感染者が出て登校できなくなっても自宅でリモート授業を受けられるようになりました。
南風を感じながら、静かな環境で仕事をして、仕事終わりにビーチに行って夕日を見る。
こんな働き方が可能な時代になったのだなぁと思うと同時に、今後、島の雇用の問題も改善されるのではないかと期待をしています。
竹富島では、15の春と言って、子どもは中学校を卒業すると島を出ます。
島には高校がないためです。
石垣島か沖縄本島か、他の土地に進学していくのです。
そして、島を出て行った子どものうち、島に戻ってくるのは当然、全員ではありません。
島には二十代、三十代の若者が非常に少ない。
島には観光業以外の職種が極端に少ない。
島に雇用がないため若者は島に戻ってこない。
そういうことが言われてきました。
もしテレワークでできる仕事がもっともっと増えれば、島に雇用がなくても、島に住みながら働くことが可能になります。
都会と変わらない収入を得ながら、若い人も島に住むことができます。
そのためには島の教育を、テレワークが可能になるような職種に就けるような内容に、意識的に力を入れていけたら良いのではと思います。
大人も子どもも、ITに強くなれば、離島ならではのメリットは十分に享受しつつ、離島のハンディキャップを克服できる日がすぐ近くまで来ていると確信しています。