世界遺産 西表島を歩く – 浦内川ジャングルクルーズ・滝めぐりトレッキング –

世界遺産西表島トレッキング
世界遺産西表島トレッキング

2021年7月に世界遺産に登録された西表島
沖縄県の中で本島に次いで2番目に大きい島で、その9割がジャングルだと言われる自然の宝庫です。
絶滅危惧種のイリオモテヤマネコが生息しや天然記念物のサキシマスオウの木などが生育しています。

自然に溢れた西表島に遊びに行くのなら、絶対に体験したいジャングル探検!
トレッキングツアーや滝めぐりツアー、川下りなど、ジャングルは迷いやすく、ガイドさんに案内してもらいながら歩くのが定番ですので、ツアー業者がたくさんあります。

motti(もっち)西表島トレッキングエコツアー
ニライナホリデイズ
ADVENTURE PiPi(ピピ)
summerちゃまー【少人数制ツアー専門店】西表島
KEN GUIDE

一人半日5000円〜 終日ですと10000円近く料金がかかり、家族で参加するとなかなかの出費です。
そんな中、船代だけで自分たちで気軽に歩くことのできるコースがあるので、今日はその、上原港からほど近い浦内川のジャングルクルーズをご紹介します。

浦内川ジャングルクルーズ&マリユドゥの滝・カンビレーの滝

浦内川ジャングルクルーズ&マリユドゥの滝・カンビレーの滝
世界遺産西表島リバートレッキング

西表島には上原港に近い浦内川と大原港に近い仲間川があり、それぞれに川下りも楽しめます。
浦内川は西表島中央部の山地に源を発する沖縄県最長の川で、クルーズ船で上流まで行き、そこから片道45分で二つの滝を見ながらジャングルトレッキングを楽しむことができます。

★浦内川ジャングルクルーズ
【料金】大人:¥2,200  子供:¥1,100
【時間】3時間
【定期便】9:00 / 10:00 / 11:00 / 14:00 / 15:30
【注意事項】

●ぬかるみや岩場もありますので、しっかりした靴をご用意ください。
●無料で長靴の貸出をしております。
●雨天時はレインコートをご用意ください。(500円で販売あり)
●滝周辺の岩場は滑りやすいので転倒等されないようご注意ください。

(資)浦内川観光
〒907-1541
沖縄県八重山郡竹富町上原870-3
TEL:0980-85-6154 FAX:0980-85-6921
MAIL:urauchigawa@urauchigawa.com

世界遺産西表島リバートレッキング
世界遺産西表島リバートレッキング

船に乗って川を上りながら、船長さんのお話を聞いて、西表島について学びます。
船に乗っている時間は30分程度。
途中入り江に寄ったり、珍しい植物がよく見えるよう止まったりしながら進みます。

ヒルギ/マングローブ
ヒルギ/マングローブ

ジャングルを代表する木、マングローブ。
マングローブが生育する土地は日本でも他にありますが、マングローブ植物7種(※)が全て生育しているのが西表島のすごいところ。
仲間川や浦内川の河口に広大なマングローブが発達しています。
特に仲間川のマングローブは、「仲間川天然保護区域」として国の天然記念物に指定されているそうです。
この辺りでは、ヒルギと呼ばれ、草木染めの染料になることでも知られています。

※メヒルギ(ヒルギ科)
 オヒルギ(ヒルギ科)
 ヤエヤマヒルギ(ヒルギ科)
 ハマザクロ(ハマザクロ科、別名:マヤプシキ)
 ヒルギダマシ(クマツヅラ科またはキントラノオ科、キツネノマゴ科ヒルギダマシ亜科(英語版))
 ヒルギモドキ(シクンシ科)
 ニッパヤシ(ヤシ科)
 の5科7種が存在しています。

サキシマスオウの木
サキシマスオウの木

“板根”という切りたった根を持つのが特徴のサキシマスオウの木。
国指定天然記念物です。
古見という西表島東部のにある集落には遊歩道が整備されたサキシマスオウノキ群落があるそうです。
また、写真の木ではないのですが、仲間川の上流には森の巨人たち100選に選ばれている大きなサキシマスオウの木があり、現在では貴重な観光資源となっています。

世界遺産西表島リバートレッキング
世界遺産西表島リバートレッキング

船を降りた後は沢登りをします。
道なりに歩くと見事な滝が見られ、ガイドなしで歩くことができる貴重なトレッキングコースです。
片道45分。往復で1時間半とちょうどよい距離です。

マリュドゥの滝
マリュドゥの滝

ひとつめの滝はマリュドゥの滝と言って、沖縄県では唯一、日本の滝100選にも選ばれているのだとか。
外国のような景色です。

マリュドゥの滝
マリュドゥの滝

展望台のようになっている場所から、遠くに見えます。
ザ・熱帯雨林! ジャングルの景色です。

カンピレーの滝
カンピレーの滝までの案内看板。

マリュドゥの滝から250m上流に位置するという、カンピレーの滝を目指します。
今日のトレッキングの折り返し地点です。

カンピレーの滝
カンピレーの滝

カンピレーの滝はその浦内川の中上流部に位置し、河床の高低差が少ない滝が、長さ約200m、数段にわたって続いています。
岩盤は新第三紀の八重山層群の砂岩で、周辺には多数の甌穴があり、その直径は最大60cmに達するそうです。
その中でも特に深いものはアヤチブビルチブと呼ばれ、「アヤチブ」は綾壷(美しい壷)の意味であると考えられています。(Wikipediaより)

カンピレーの滝
カンピレーの滝

岩の上に腰掛けてひと休み。
滝の音が涼しげです。
少し休んだら、帰りの船の時間に間に合うように、来た道を戻ります。

私たちが訪れたのは3月下旬でしたが、暑くなく、寒くなくちょうど良い気候でした。
道はぬかるんでいるところが多かったので、長靴を借りて歩くのをお勧めします。

まとめ

ガイドつきのツアーも、おすすめですが、家族でとなると結構な料金がかかってしまいますし、このコースで自分たちで手軽にトレッキングするだけでも自然のパワー、癒しをもらえる良い時間になります。
レンタカーがない場合も、上原港からの送迎がある時間帯を選べば体験可能です。

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