島の女子会はヒラヤーチとチャンプルー

左から赤飯、フェンネルのヒラヤーチとゴーヤチャンプルー、ゆしどうふのスープ、マグロのスイートソース和え

今日はご近所さんに声をかけていただき、お昼ご飯をご馳走になりました。
沖縄らしいお料理の作り方を教えていただいたので、ここでご紹介します。

メニューはフェンネルのヒラヤーチとゴーヤチャンプルーです。
材料やその分量は適当(!)なので、お家にあるもので代用して作れそうです。
ぜひ、作ってみてくださいね。

フェンネルのヒラヤーチのレシピ

平らに焼くのでヒラヤーチと呼ばれる、卵焼きとクレープとお好み焼きを足して3で割ったような沖縄のおかずです。
今回のヒラヤーチは玉ねぎの甘さが程よく出ていて、食感がふわふわ。
フェンネルとピーヤシが香る、まるで洋食のような沖縄料理です。

フェンネルのヒラヤーチ
今回は平らに焼いたヒラヤーチを三つ折りにして食べやすくしています。
ゴムベラで簡単に切り分けられるほどふわふわです。

【材料】(分量は適当!)
卵 2個
牛乳
小麦粉
フェンネル
玉ねぎ(4分の1個)
昆布出汁(粉末)
ピーヤシ

フェンネル
お庭の採れたてフェンネル。

フェンネル(ウイキョウ)は竹富の言葉ではウンキョウと呼ばれます。
かつて胃腸の薬として使われたことからイーチョーバーの別名もあります。
煎じて飲むと咳止めになると聞き、試したことがありますが、確かに飲むと喉がすっとしました。

自家製のピーヤシだそうです。

ピーヤシは石垣によく生えているので、自分で作る方も多いです。
熟した実をさっと湯通しし、天日干しで3日〜1週間。その後、高温でフライパンで炒って、粉にします。
ピペリンという辛味成分が血管を若返らせると言われています。
沖縄料理になら何にでも、胡椒のような感覚で使っています。

【作り方】
1. フェンネルを細かく切る
2. 玉ねぎは粗切りにする
3. ボウルに1と2を入れ、小麦粉、牛乳、卵を加える(クレープを焼くとき程度のゆるさ)
4. 出汁とピーヤシで味付けをする
5. 油を引いたフライパンにおたま1杯分ずつ入れて薄く焼く
6. うっすら焼き色がついたらひっくり返す
7. ふわっと焼きあがったら完成

フェンネルのヒラヤーチ
ふわふわトロトロのうちにひっくり返します。

ゴーヤチャンプルーのレシピ

チャンプルーとは野菜炒めのようなお料理。
豆腐チャンプルー、麩チャンプルー、ソーミンチャンプルーなどいろいろありますが、ゴーヤチャンプルーも代表的なメニューです。

ゴーヤチャンプルー
フライパンで材料を炒めています

【材料】(分量は適当!)
ゴーヤ
豆腐
卵 2個
ポーク
昆布だし(粉末)
ピーヤシ

【作り方】
1. ゴーヤは縦に半分に切った後、薄切り
2. 豆腐は角切り
3. ポークも細かめに角切り
4. 油を引いたフライパンで1.2.3を炒める
5. 卵を溶いてから、ふんわり入れる
6. 水を少量入れて蓋をして数分蒸して完成

メインはおしゃべり

お昼ごはんをいただきながら、メインは楽しいおしゃべりでした。
竹富島のお家にはそれぞれ歴史があって、系統図や記録した資料が残されていることも多いです。
そんな資料をみせていただきながら、3〜4代ぐらい前の時代のお話や、音楽の話、実際に体験した不思議な話なども聞かせていただきました。
系統図を見ると、今、島に住んでいる人たちの多くがどこかで繋がっていて、遠い親戚同士であることもわかります。

いろいろな話を聞いた中で、勉強になる話がたくさんあったのですが、今日の一番の学びは
「ウミガメは竜宮(海)の神様の遣いである」
らしいということ。
ウミガメに助けられた話、ウミガメを大切にしなかったがためにタタリにあった話…日本全国でも言い伝えは多く残っているようですが、八重山でもウミガメの話がたくさん残っているそうです。
沖縄や八重山ではウミガメを食べる風習が残っているようなのですが、「食べないようにしよう」と心に誓いました。

デザートは西表島産パインアップル

デザートに出していただいたのが、今が一番旬の、特別甘〜いパインアップル。
西表島の農家さんが作ったものだそうです。
3年前、周りの勧めもあって5000株のパインアップルの栽培を始め、今年初めての収穫を迎えた農家さんがあったとか。
ところが、新型コロナウイルスの影響で、飛行機が減り、出荷・販売ができない!という緊急事態に。
石垣空港からチャーター機でパインアップルの出荷がされたニュースも見ましたが、まだまだ買い手が少なくて大変なのだそうです。

ぜひぜひ、皆さま、西表島のパインアップルを一家で1箱、農家さんを助けてください。

食後のお茶は、カラキ茶

「やんばるのカラキ茶飲んでみる?」
と言われて、はじめは想像ができませんでした。

沖縄本島の北部では健康茶として馴染みがあるお茶で、「沖縄ニッケイ」という別名もある「カラキ」の葉をお茶にしたものだそうです。
香りをかぐと、シナモンの香り!
血流促進、毛細血管の修復などの効果があると言われており、冬には身体を温め、夏には代謝をよくしてくれるありがたいお茶です。

今日はこのカラキ茶に庭から摘んできたレモングラスとローズマリーをミックスしたハーブティとしていただきました。
ハーブの力で身体が健康になれそうです。

まとめ

タイトルに「女子会」と書きましたが、実は今日のホストは島の大先輩、しかも男性!
物腰柔らかで、お料理上手で、手先も器用で、手作りで細かなものも作れてしまう方。歌も楽器も得意。お話も上手。
ご家族、親戚がインターナショナルだからなのか、ハーブティの淹れ方がおしゃれなのを見ていて気がつきました。
女子っぽい!女子力高い!!
だから心底リラックスしておしゃべりが楽しめて、まるで女子会みたいな時間だったのか…

返し技が見事です。

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