首都圏の緊急事態宣言を受けて
少し賑やかだった年末年始が過ぎ、1月7日に首都圏の緊急事態宣言が出されると、島の雰囲気もガラリと変わってきました。
7月から年末にかけて
思えば昨年7月頃から営業を再開し始めた島の観光業。
Go To トラベルキャンペーンの政策により、多くの観光客が訪れるようになりました。
島はにわかに活気付き、でも少し今までと客層が違うような、マナーがよくない人が気になるようにもなっていました。
船を降りた途端、小さな島に来た開放感からマスクを外す人が多くて怖いと、島の人との会話ではよく耳にしました。
12月いっぱいは本当に忙しかったです。
年明けの様子
隣の石垣島では新型コロナウイルスの感染者が、クリスマスあたりから増えてきていました。
1月に入ると、身近な方の石垣在住のご家族も感染して入院したという話を聞き、とうとう波がすぐそこまで来たか という緊張感が生まれました。
首都圏で緊急事態宣言が出された同じ時期に、石垣市でも不要不急の外出を自粛するよう市長からの要請がありました。
島には小さな診療所があるのみで、病院はありません。
もし、コロナに感染したら、定期船に乗って隣の石垣島に行くこともできないでしょう。
島民の多くは60歳以上の高齢者。
大家族で暮らしている家もありますから、絶対に、絶対に感染者を出してはいけない という暗黙の決意のようなものが島の人の心の中にはあります。
島の観光の目玉、水牛観光は1月12日頃から休業になりました。
レンタサイクル屋さんも小さなところが交代で営業をすることになり、大きな営業所はお休みになっています。
島内レストランは島民限定にしたり、お休みの日を増やしています。
そして、子どもたちが楽しみにしていた1月末の修学旅行は中止になりました。
本当に楽しみにして自由行動の計画を嬉しそうに話してくれていましたから、仕方がないけれど、、、涙が出ます。
観光客の数も少なくなるので、石垣島を中心に各離島を結ぶ船は減便のお知らせが出ています。
→2020年春の定期船減便の様子はこちら
今後のこと
このまま島に感染者が出ないでほしい。
でも、こんな状況でも島を訪れてくださるお客様は、万全の対策をして、この静かな島の時間も楽しんでもらえると良いと思います。
水牛観光はできないけれど、青い海も、青い空も、西桟橋の夕日も、星空も、変わらずにそこにあります。
船が出る限り、休業はしないつもりというカフェもあります。
こんな時でも来てくれた人がいるのなら、「島の全部のお店が閉まってた」ってがっかりされたくないから、
ちょっとお天気の悪い時、休憩できる場所として利用してほしいから、
また来てほしいから、と。
仕事はしばらく開店休業状態になると思うけれど、それはそれで、神様がくれた休憩だと思って。
島本来のゆったりとした暮らしができるのならば、今はそれを楽しむように過ごせたらいいなと思います。