終戦75年 沖縄 戦没者追悼 慰霊の日 -平和な毎日を暮らせることがいかに幸せなのか-

慰霊の日の空

6月23日は沖縄県慰霊の日

沖縄県では6月23日が終戦記念の日「慰霊の日」とされており、公休日となっているため学校などもお休みです。
竹富島でも戦没者追悼の式典が行われます。
例年であれば小中学校の児童生徒も参加しますが、今年は参加せず、規模を縮小して行われました。
沖縄本島、糸満市摩文仁の平和祈念公園では沖縄全戦没者追悼式が行われ、テレビやインターネットでも特別配信されています。

こちらの動画をご覧ください。
沖縄全戦没者追悼式
https://youtu.be/jPDKov6w5Pw

沖縄戦の記憶、ウチナーイクサの継承

沖縄では1945年4月、米軍が本島中部に上陸。
日本軍が南に撤退しながら抵抗を続ける間、多くの住民が戦闘に巻き込まれ、軍民合わせて20万人以上が犠牲となる国内最大の地上戦となりました。
本土決戦に向けた時間稼ぎの「捨石作戦」だったと言われ、戦力不足を補うため、沖縄県民の17歳以上45歳未満の男子が召集され、合計65,000名が兵士として召集されたこととなり、沖縄の郷村に青年男子無しと言っても過言ではない状況となりました。
青年男子だけでなく、若い男子・女子学生も「防衛隊」、「鉄血勤皇隊」、「護郷隊」、「ひめゆり学徒隊」、「白梅学徒隊」などの部隊に動員されました。
6月23日に牛島司令官らが自決したことにより組織的な戦闘が終了したとされています。
県民の4人に1人が亡くなったといわれる沖縄で、「慰霊の日」は平和を祈る日として、大切にされています。

「平和の詩」の朗読

沖縄全戦没者追悼式では首相のあいさつ、沖縄県知事の平和宣言などと並んで、県内の学校に通う中から選ばれた生徒の「平和の詩」の朗読があります。
沖縄の子どもたちは、戦争体験者のおじいやおばあが身近にいたり、近所に基地があったり、米軍の兵士による事件があったりという日常の中で暮らしていますので、心から平和を祈る気持ちが育っているように思います。
そのため、子どもの視点からの、まっすぐな平和の祈りの言葉が、毎年心に残ります。
今年の「平和の詩」の朗読は県立首里高校3年の高良朱香音さん(17)でした。

私がここ数年で印象に残っているのが下記の朗読です。
「生きる」相良倫子さん 港川中学校3年

また、私が沖縄に来るよりも前ですが、下記の朗読も有名です。
「へいわってすてきだね」安里有生さん 久部良小1年 

安里有生さんの朗読は絵本にもなっており、平和について子どもと一緒に考えるときに、一番読みたい本のひとつです。
イラストレーターの長谷川義史氏が、与那国島の当時小学生だった安里有生さんを訪れて描きあげた絵本です。

へいわってすてきだね 安里有生 (著), 長谷川義史 (イラスト)

著者、安里有生さんについて
2007年、沖縄市生まれ。教諭である父親の転勤に伴って、4歳で与那国島に移り住む。2013年、与那国町立久部良小学校に入学し、沖縄県平和祈念資料館が募った「児童・生徒の平和メッセージ」へ応募。小学低学年・詩の部門で最優秀賞を獲得。6月23日沖縄県全戦没者追悼式で、自らの詩を朗読する。現在は、沖縄市在住。

Amazon.comより

まとめ

今日は家族で、沖縄全戦没者追悼式の様子をインターネットで観ました。
罪のない多くの人が、戦争の犠牲になったことをしっかりと受け止め、それを後世に伝え、平和な毎日を暮らせることがいかに幸せなのかということを、あらため心に留めていきたいと思います。

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